含み損が増えてきた時の対処法について
こちらでは、「含み損が増えてきた時の対処法」についてお伝えしていきます。
EAを稼働していると、含み損を多く抱えてしまうことがあります。アメリカの重要指標の前後や、月末月初などに多く見られる傾向です。
エリザベスは、逆張りナンピンマーチンのEAなので、
相場が逆行しているうちはどんどんナンピンを重ねていきますので、反発しないかぎりは含み損が解消されません。
この時、含み損が有効証拠金を上回ると強制ロスカットになり資金は0円になります。
(厳密に言うと、0円になる手前で証券会社が強制ロスカットにします)
そのため、含み損が増えてきた時に、EAをどうするか?判断する場面が必ず訪れますので、
自分の判断基準で対応することが大事になってきます。
具体的に、どのような対応方法があるのか解説していきます。
損切りをする(手動決済)
まずは、損切りをするという判断です。
例えば、夜に大きな指標を控えており、その前にポジションを手仕舞いしたい(整理したい)という場合や、相場が逆行し続けて含み損が膨らんできた時に、これ以上マイナスを増やしたくないという時に損切りをする、という判断があります。
これは、損切りをしなかったことで、さらに大きな含み損を抱えてしまい、強制ロスカットを防ぐための対応になります。この場合、自動売買での自動決済ではなく、自分で手動決済をする必要があります。
■手動決済方法手順
①MT4にログインする
②手動決済したいポジションの✖️を押して決済する
手動決済時の注意点
※必ず自動売買をオフにしてから決済してください。
オンのまま決済すると新しい注文が入ってしまい、手仕舞いすることができません。
※同じ方向のポジションを全部決済してください。
上記のスクショの場合、ショートポジション(sell)が2つ、
ロングポジション(buy)が2つ入っています。
仮にショートのみ手動決済する場合、
全てのショートポジションを決済しないと残されたショートポジションが決済されずに残ってしまいます。
注文番号1914232は681円の含み益になっていますが、
注文番号1907665は含み損のままです。
この時に含み益になっているポジションのみ決済をしてしまうと、
注文番号1907665のポジションがずっと残ってしまいますので、
手動決済する場合は、同じ方向のポジションは全て決済することを推奨します。
自動売買を一時停止する
損切りはFXをする上でとても大事な判断になりますが、
損切りをするということはマイナスを確定させるということです。
マイナスを確定させずに、
様子を見たい時には自動売買を一時停止することも有効な対応になります。
例えば、指標の時だけ一時的に止めたい、というときに自動売買を停止しておけば、
残っていたポジションに対してナンピンをしていきませんので、含み損の増加を緩やかにすることができます。
ただし、ナンピンをされないことで利確ポイントまで遠くなり、
反発が弱かったために利確されずさらに含み損が増えてしまう可能性もありますので、
状況を見て判断する必要があります。
証拠金を増やす
このままではロスカットになる可能性がある、
と言う時に一時的に資金を入金して証拠金を増やすという方法です。
証拠金が多くなれば、それだけ耐えられる幅が広がりますので、
その間に反発してくれれば無事に利確される、ということもあります。
ですが、想定以上に相場が逆行した場合、
追加で入れた資金でも耐えられずロスカットになることもあります。
その場合は、追加資金も溶けてしまいますのであまりオススメの方法ではありません。
相場がある程度読めて、ここで反発するという確信がある方であればそのラインに耐えられるだけの資金を投入してもよいと思いますが、
更なる損失になる可能性があることを十分理解した上で、対応するようにしてください。
EAを信じてそのまま稼働する
ロスカットするのが怖く、途中で損切りしたけれど、
結果的に相場が反発して利確できた、ということも多々あります。
その場合は、自分で判断せずEAに任せておけば良かった、
となりますが、これは全て結果論ですので、損切りも正しい判断です。
大事なこと
含み損を抱えてきた時や、指標前にポジションが残っている時に大事なことは、
そうなった時に自分はどうするか、ということを予めある程度想定しておく必要があります。
これは、人によっても対応方法が異なります。
例えば、溶けても気にしないので、とにかくEAに任せて稼働したい。
と思っている方と、損失を出しても絶対に溶かしたくない、と思っている方とでは対応の方法が異なりますよね。
前者の方は、「EAに任せておく」という判断になりますし、
後者の方は「0円になる前に損切りをする」という判断になります。
また、10万円で稼働していた時と、
100万円に増資した時でも対応方法は変わると思います。
ですので、含み損を抱えた時に自分はどうしたらいいか、
ということは想定しておくようにしましょう。